そのうち日記

ありきたりなことを書く

漫画の話【今日からヒットマン】

最近読んだ漫画は、主に無料漫画サイトの漫画である。

1日数話ずつ読めるが、全話公開ものは大体何百話とかあるので完走も一苦労だ。

頑張った。マジ頑張った。

 

今日からヒットマン

 

今日からヒットマン 1

今日からヒットマン 1

 

 



新婚ホヤホヤの主人公トーキチというサラリーマンが、ひょんなことから殺し屋と二足のわらじになってしまう漫画。

青年誌で連載していたこともあり、おっさん受けしそうなウヒヒ〜なお色気あり、それなりにグロめだが、軽いノリで読める漫画である。

 

まず、時代柄だと思うが初っ端に飲酒運転をかましている。

現代は飲んだら乗るな、乗るなら飲むなの時代であることをここに断っておく。

営業の仕事のノウハウも織り交ぜながら殺し屋の仕事に従事していく。

その心理戦や心の声が面白い。

ピリピリの緊張感の中、よくそんなこと考えられんな!?という部分もあるが、最終的には割とパニクってたりして全く冷静じゃないのである。

 

最初はヒロインの女の子、ちなつの髪型がお猿っぽかったが、読めば読み進めるほど、いじらしくて大胆で可愛い女の子であることに気づく。

元恋人の代理だったトーキチに、そのうち助けを求め、身を呈して彼を助けようとする。

時には信じられない方法や、トーキチの奥さんとアチャチャなこともしつつ…。

 

というかトーキチの奥さんはめちゃくちゃ美人で色っぽい。

新婚なのを除いても、トーキチがすぐ家に帰りたがる理由がよくわかる。

全裸で眠らされている間に側で殺し合いが行われている、幸せなのか不幸せなのかわからないキャラクターである。

あたしゃ腹を冷やさないか心配だよ。

周りは無駄に別なスリルを味わい、読者にはお得な設計になっている。

 

トーキチ、ちなつ、それぞれ一人だけだと心許ないことが多い。

しかし、二人いると読者の安心感は一気に増すのである。

「ちなつは御都合主義だなぁ」と思うことも良くあるが、「まぁそのくらい手をまわしてるだろ」ってくらい裏の世界に染まりきっているのがちなつである。

 

キノコ頭や丸メガネ(共にトーキチがほぼ属する裏組織のメンバー)、ピアス&すみれカップル(フリーの殺し屋)など、周りのキャラクターも淡々としつつ濃い。

それぞれにトラブルが発生し、無駄に性癖や性格がわかるのだ。

敵対する組織のメンバーも、(作中でも突っ込まれてたが)見た目がそのまま呼び名になってたりしてわかりやすい。

トーキチの会社の部長と山本という糞な部下の低級な下ネタとノーテンキさが、トーキチの日常と非日常を対比させる存在になっている。

 

個人的には加藤ちゃんが好きである。

最初は古臭く感じた、オールバックにグラサンに革ジャンの二代目スタイルのトーキチが一番かっこいいけどね!

 

各話の最後に独特の台詞回しがあることも、テンポが良いと感じるポイントである。

時々「うまいこと言ったね〜兄ちゃん!」と賞賛したくなる。

そして絵が上手い。

銃器とかよくわからないが、書き込みが丁寧だと思う。

人や弾の動きがわかりやすいのだ。

 

世代問わず面白い漫画だと思う。

エロ、グロ有りなので選んでいただきたいが。

手元に置いておいても良いかな、と思った。