そのうち日記

ありきたりなことを書く

音楽の話【その緩急に魅了される打楽器】

昔の動画とか徘徊しててよく外国のライブ動画とかに行き当たります。

打楽器を学生時代にやってたので、よく注目しています。

私自身はペーペーなんですけどねっ(テヘ)

 

デイヴ・ブルーデック・カルテット Take five

Take 5 - YouTube 

この動画、ジョー・モレロのドラムソロ始まった時にみんな「おっ?やるのかい?」って感じで注目してて個人的に面白さを感じました。

演奏してる間ものんびり眺めてて良いなぁ。

変拍子の静の中の動。

そして何事も無かったかのようにまた動き出す…。

立派なステージ上だと「演じきろう」って潜在意識があるのかもしれませんが、この場ではそれをあまり感じないのか、感じさせないのか、そういうところがクールでした。

世にも奇妙な物語」の「ハイ・ヌーン」中にも使用されてました。

やはり玉置浩二版が至高。

  

バディリッチ

モーラー奏法について調べていた時に行き当たったドラマーです。 

Buddy Rich - Bugle Call Rag (live 1982) - YouTube

先生!って言いたくなります。

入りが微妙だったら止めちゃうのかい!

そして怒涛のソロ。

BUDDY RICH IMPOSSIBLE DRUM SOLO *HQ* - YouTube

これもう凄すぎて笑ってしまった。

常に怒ってる感じのおっちゃん。

CD持ってますが、車から顔だして「俺の前に車線変更してんじゃねぇ!!」とでも言ってそう(完全なる妄想)

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音楽ってやってる人たちが楽しそうじゃないと聴いてる人も楽しくないですよね。

個人的にカチカチでステージの上にいるよりは、「俺のソロを聴け〜」とか「ここのフレーズかっこいいだろ!」とか「やっぱりここの中低音のオブリガートは背筋ゾクゾクするでしょ?」とか、そういうのが伝わるくらいが楽しいです。

 

ティンパニみたいに自在に音程が操れるわけではないドラムセットでいかに数多く多彩なリズムやフレーズを生み出すか。

手でミュートしたり、ヘッド(膜の部分)の張力を変えたり、はたまたリム(フチの部分)やシェル(胴の部分)を叩いたり。

ミリずれるだけで鳴る音が音程も音質も変わるのでそれも上手く使って。

叩きながら見つけていく楽しみがわかる気がします。

 

打楽器アンサンブルだと楽譜ありきになってしまうので、少しためらいました。

タモリ倶楽部のこの動画だとこの音はこうやって出すのか…!ってのがわかるので楽しいです。

これだけwwな感じもありますが、必要不可欠でもあるんですよね…!

タモリ倶楽部 2017年5月12日 ★高画質 クラシック打楽器 - YouTube

 

 

↓※ここから昔話です※

吹奏楽部時代にはパートだけの楽譜以外にもバンドスコアごと眺めてました。

「ここであのパートが変な動きしてる!」ってのに気づいて、それが思いがけなく演奏にスパイスを加えてたり。

各パートの見せ所がわかると、演奏してても「キタキタキタキター!!!」ってなって楽しかったです。

同学年の各パートリーダーとは「あそこのフレーズ遅れ気味だよ」とか「あそこのユニゾン好き」とか「あそこのスネア意気揚々としてたね」とか言い合えて良かったです。

 

また吹奏楽やりたい気がしないでもないです。

でも管楽器の人に「打楽器は叩けば音が出るから楽ですよね」と言われたのがトラウマなので二の足を踏んでます。

とても悲しかった。

イライラして私にあたっただけかもしれないけれど、楽器ごと馬鹿にしちゃあイカンでしょう。

 

まぁ世間一般では「楽器吹けなかったのかな」とか思われます。

確かに助っ人で管楽器の人に簡単な打楽器やってもらったりもしました。

叩けば誰でも鳴らせます。

小学生でも幼稚園児でも親しめる楽器です。

下手の横好きなりに管楽器も吹いたりしてましたが、打楽器に空きがあったので軽い気持ちで「やったことないからやりたい!」と選んだ経緯はあります。

 

でも、やればやるほど楽しくて。

トライアングル一音「ち〜ん」ってやるだけでも叩く場所や、叩くビーター(棒)、持つ場所、体の向き、手や腕の動きやイメージまで徹底的に議論してました。

楽器をやってると技術にウェイトを置き気味でしたが、打楽器をやってから表現の部分がよくわかるようになった気がします。

上のタモリ倶楽部の動画でも、ハンマーを叩いた後に「仕事終わったど〜♪」とスタスタ歩いてしまうと演奏自体ぶち壊してしまいます。

動きも見られていることを自覚して、どう動けば曲を表現するかまで考えなくてはなりません。

 

でもパッと見ですごい!ってなるのは早弾きとかなのか…なぁ?

マリンバの4本マレットピアノ(弱く)で…とかでもそれなりに難しいのですが見てても「はぁ…?」ってなりそうで。

基本的に楽器は強く弾くよりも弱くする方が難しい気がします。

 

ルーティーンの基礎練習はしっかり抑えていましたが、飽き性でもあるので曲ごとに担当する楽器は様々で楽しかった。

時には一曲丸ごとタンバリンで、親指の皮が剥けるほど練習しました(叩くだけじゃないんです)

サンバのリズム、楽器を演奏すると、リズムの激しさからか自然に踊っちゃう不思議。

鍵盤か太鼓かでおおよそ別れたりしますが、学年では打楽器が一人だったのでどちらもやりました。

高音域の打楽器もあれば、低音域の打楽器もあるので、やはりバンドスコアを眺めることは大事だったなぁと思います。

低音の管楽器(チューバとか)のアタックの弱さと音が出るまでのタイムラグを補うのがコントラバス(バイオリンのでかいやつ)の役割でもある。

こういう風にそれぞれの楽器の利点や弱点を相補的に知っておけば、自ずからお互いを尊重して総合的なサウンドは良くなる

という指導者からの言葉が印象に残ってたからだと思います。

 

打楽器やってて、いろんな奏法や楽器ではないものから音を作り出したり、音の処理にどのくらい神経質になれるか、楽器の掃除や調節でその仕組みがわかったりするのが楽しかったので、パートのアンサンブルが正直個人的には純粋に楽しかったです。

山から竹切ってきて楽器使ったりとか楽しかったな。

基礎練習も自分との対峙なので、ひたすら一人で集中できて編み物的な?面白さがありました。

たぶん一番好き。

孤独にコツコツ没頭したい時は最終的にピアノです。

 

でも音ゲーはものすごく苦手です(オチ)

もっと楽器の魅力が伝わる動画みつけたいなぁ。