山道の話【宮城福島新潟福島宮城福島山形宮城】
お盆の休み、帰ってきた先祖をものともせず、私は山へ行きました。
タイトルでいかに県境を走り回ってたかよくわかると思います。
お盆の時期らしくお経を、ね…。
今回のルートは二日間かけてこんな感じでした。
1日目
A〜B:猪苗代町〜只見町
B〜C:只見町〜魚沼市
2日目
H〜I:高畠町〜七ヶ宿町
I〜J:七ヶ宿町〜蔵王キツネ村
J以降は適当に走って帰宅
高速道路縛りでこりゃキツイ。
しかもガソリン150円/Lのこのご時世に…。
でもでも楽しかったです!
ちなみに名所とか観光とかグルメとか全くありません。
いつものスルーして行くスタイルです。ごめんあそばせ。
毎度のことながら、写真が少ない文字の感想ばかりの記事になりますが、備忘録として残しておきます。
A:仙台市〜福島市から猪苗代へ抜ける115号線
福島市から猪苗代方面へ抜ける道路です。
以前書いた磐梯吾妻スカイラインへも繋がる道路です。
ここはすごく走りやすかったです。
お盆なので車もバイクもたくさん!
途中で土湯温泉があり、そこに訪れる人もたくさんいました。
高低差はそれなりにありましたが、登坂車線もあり、カーブも大してキツくないので気持ちよくドライブできます。
山あいにある道の駅つちゆナンチャラも、景色が良いところにあり、レストランやらなんやらあって充実してるので楽しかったです。
A〜B:猪苗代町〜只見町
会津盆地を通って只見町へ。
会津坂下IC〜只見町までの国道252号線は走りやすいのですが、スノーシェードがたくさんあり、路面が濡れているため注意です。
只見川、只見線を並走する道路で、渓谷の景色が荘厳でした(写真なくてすみません)
只見線は本数が少なく一日3〜4往復で難所だった気がします。道路から把握するだけでも素晴らしい風景の中を走る鉄道だなと思いました。いつか乗りたい…!
たびたびある集落の雰囲気も長閑でした。
THE・にほんの夏!
ここも気持ちよくドライブできる道路で、交通量はそれなりにありました。
そして只見町の中心部を抜けて少しカーブした道路を登ると、田子倉ダムです。
遊覧船が出てるみたいです。
天気も良くて緑が映えてきれ〜♡
ほのぼのさわやか〜( ◠‿◠ )♪
…………………
このまま気持ちよくドライブすると思った?
残念!これは酷道(とか山道)を巡るブログだ!
田子倉ダム〜魚沼市までの道はそれまでの道より交通量が減りました。
片側一車線の道路ではあるのですが、カーブ・スノーシェード・細いトンネル(照明無し)・工事中の場所がたくさんあるからです。
ツーリングの方や、魚沼市方面から来る方がちょこちょこ通るくらい。
マスツーリングの方が事故った?現場にも遭遇したので、カーブの先はよく注意して走るべきです。
頂上くらいに石碑を発見してちょっと止まってみました。
お!角栄がんばったね!
上からの眺めもいい。
しかしこういう道を走っていると、ダム工事したり、山間の高い場所に道路通したりと、人間の力は半端ねぇな!と思います。
重なる山々を眺めると途方にくれる。
新潟に入り、山上りきったかな?と思ったら、そこからは度重なるカーブ&下り坂。
スピード注意です。
末沢発電所という水力発電所があり、そこから少し進むと人家らしきものがやっと見えてきます。
かなりの山間を真っ黒になりながらランニングしてる小学生?中学生?がいたので、近くに合宿できる施設でもあるんですかね。
C〜D:魚沼市〜檜枝岐村:所要時間2時間半
魚沼市を堪能する暇もなく福島に帰ります。
魚沼市に着いた時点で16時だったので、この日のうちに会津あたりに抜けておきたかったのです。
魚沼市から国道352号線(樹海ライン)を走ります…が、間違って県道50号線(奥只見シルバーラインとやら)に入ってしまいました。
本当は下のグニャグニャを行くはずだった。
温泉の看板がたくさん掲げられていたので「ふ、温泉なんてなまっちょろいわい(温泉好き)」と、50号線の立派なゲートに入り込んだのが間違いでした。
しかし!この道、とても面白かったです。
奥只見ダムを作るために、その資材運搬専用道路として建設された奥只見シルバーライン。19のトンネルが続き、全長22kmのうち18kmがトンネルという、国内でもまれな道路。特に奥只見への手前には3つのトンネルが10km以上つながっています。ゴツゴツした岩肌の壁面は往時の姿をいまだ残し、薄暗いトンネルを運転していると不安に駆られます(ナビが迷子になるとか、Uターンしていく車がいるとか)が、「一度は通ってみたい道路」とも言われています。
文・画像 引用:雪と森の秘境|奥只見
写真を撮ってる余裕がなかったので公式サイトからお借りしました。
ここの道路は大型車・二輪車・歩行者は通行禁止です。
山道の途中から長い長い狭い狭いトンネルになる道路です。
有料だったみたいですが今は無料です。
カーブはそんなにキツくないのですが、とにかく狭いよ暗いよ怖いよ。
一応電灯はあるのですが、剥き出しで武骨な岩壁の圧迫感と、妖しく仄暗い電灯と、進めど進めど先が見えない不安感がすごい。
確か電灯すらないトンネルもあったと思います。
ここを走ってる時、フロントガラスのエアコンを入れてもどんどんガラスが曇り、パニックになりそうでした。
暗い洞窟みたいなトンネルで視界ジャックで半泣き。このまま死ぬのかと思いました。
でもワイパー動かしたらあっさり解決して笑いました。
湿度が高いですし、上から水滴が垂れてる箇所もあるのでスリップしないよう要注意です。
トンネルの途中で唐突に娑婆へ出られる道があり、そこから奥只見湖沿いの樹海ラインへ出られます。
ここからが本当にキツかったです。
そんでアドレナリンたくさん出てる感じがしました。
すれ違いできない道幅に先の見えない急カーブ、乱高下の連続。
でも待避所は多めにあったので譲り合いで。
この道路は「橋を通すまでもない沢が道路の上を流れる」いわゆる「洗い越し」が随所にあります。
微妙に道路がV字に凹んでいるので車高の低い車は下を削られます。あと雨量の多い時は通行禁止です。
割と人気の道路なのか、たびたび対向車やバイクが来ます。
目的地の檜枝岐村やこの近辺は観光地として拓かれてるので行楽シーズンは要注意です。
カーブミラーがないところではスピードを落としてクラクションをプッププップ鳴らしてたんですが、割とみんなスイスイ走っててスゲーなと思いました。
奥只見湖のキワを走る道路なので、削られた斜面が遠くから見られます。圧巻です。
1時間くらいそんな道をベロベロ走って、湖ゾーンが終わるとやっと檜枝岐村の表示が。
村だ〜〜〜!
ワンピースのルフィが「島だー!」って叫ぶ気持ち、わかった気がする。
でも山道が終わったわけではなく。
村の主要部へつくまでも長かったです。
また山を登りました。
「尾瀬国立公園」への道路を境に、対向車の交通量は減ったように思います。
352号線は午後に訪れることになってしまいましたが、午前中だともっと綺麗だと思います。
檜枝岐村に着いた時点で19時。
檜枝岐村は平家の落人伝説があったり、山間部の村にしては若者の人口比率が高かったり(旅館などのサービス業が多い)興味深い村でしたが、見てる暇がありません。
ここから仙台まで下道で帰るとなると、図らずともうれしはずかし朝帰りコース?(実際は深夜につく)
当初は日帰り予定でした。無謀!
なので会津にもし着けたら、ホテルかなんか取ろう!と真っ暗な道を走りました。
D〜E:檜枝岐村〜白河市:所要時間2時間
あれ?でもこいつ白河行ってんじゃん?
はい。ナビに騙されました。古いからね…車も疲れてたんだね…。
てかそれ以前に、土地勘がないくせに、初めて行く場所の土地の位置関係を頭に叩き込まずに行ったのが失敗でした。
下手すれば不慮の事故やガス欠や体調不良で詰みますし。忘れてはならない戒め。
大内宿のある下郷町まで走りましたが、道路が暗いしスノーシェードは多いしで、暗い中走るのは疲れました。
あと対向車がほぼライト上向きにしてくるので目が潰されました。
警察とかはライト上向き推奨してる?のかな?対向車いたら下げないと危ない気がする。
関係ありませんがフロントガラスに飛び込んで来た虫もパーン!と音を立てて何匹か潰れてました。
めちゃくちゃ走りやすかった!近くにリゾート地がありますし、明るければ素晴らしい道路だったんだろうな。
そんで白河で急遽とったホテルで一泊しました。
E〜F:白河市〜福島市:所要時間だいたい3時間
甲子園の優勝旗はいつ白河の関を越えるのか(北海道まで吹っ飛んでったけど)とか考えながら福島まで4号線をずっと下っていきました。
何回か電車や高速道路で来たことのある郡山を車で走るのは新鮮でした。
F〜G〜H:福島市〜高畠町:所要時間だいたい1時間
そして兼ねてから狙っていた国道399号線(鳩峰峠)へGO!GO!\\٩( 'ω' )و ////
ここは道路工事が終わって通れるようになったので嬉しい限りです。
冬季閉鎖あり!
飯坂温泉(温泉…!)を尻目に、集落を抜け、茂庭っこダムの横を通ります。
ここの道路は飯坂温泉から集落へ抜けてからはかなりかなり走りやすい!です。
川沿いの景色もいいし、ダムまではキャンプ場やアーユルヴェーダだのマンダラナンチャラ館だの薬草園だのがあって、アクセスの良い面白そうなところです。
しかもダムを遠くから見ると進撃の巨人の壁感があって圧倒されます(ちょっと止まって撮りました。実際はもっとすごい!)
ダムを超えてからは広い道路をスイスイ走れるので、ちょっくらツーリングしに来た人がいたり、ドリフトしたであろうタイヤ痕が沢山ありました。
そんな広い道から、来たものを阻むようないきなり狭い道路に。
道場の門を叩く道場破りの気分です。
399号線は、すれ違いが難しい、カーブが多い、高低差もある道路です(山道ってそんな感じ)
でも短めで(1時間程度で終わる)かなりさっくりと登れる山道です。
352号線のミニバージョン的な…。
壁ー!
352号線ほどではありませんが、対向車がたまに来て、しかも待避所がある頻度も山の上に行くまでは(352号線より)少ないので注意です。
カーブミラーがないところも多いのでプッププップ言いながら進みます。
途中で里帰りしました。
ママー!
七ヶ宿へ抜ける道路もあるみたいです。
でもまた福島に。
ママ…
県が管理する区間によって道路状況がちょっと変わるのが面白いです。
宮城は頑張れ。
頂上が近くなってくるとカーブも広くなり、木も低く、針葉樹よりも広葉樹っぽいのが増えてきます。
そして頂上!
お久しぶり、山形。
今まで超えてきた?山々と、米沢方面の平野。
車を止めるスペースがあり、そこから頂上まで少し歩けるみたいです。
アブにめちゃくちゃたかられたのでやめておきました。
あとなんかポエム書いてある岩がありました。
だれ?
頂上でアブが二、三匹車に乗り込んできたので同乗者を得て一緒に山を下ります。
下りも道路状況は変わらず。でも短く感じましたし、道路も少し広め。
そして壁が赤い。
どうしたの?大丈夫?
しかし山形側から登ってきたおばちゃん!すれ違えないところにグイグイ進んできて、上から下ってきた車をバックさせるんじゃねーよ!
しかもおばちゃんが少しバックすればめちゃくちゃ広いところあるじゃねーか!
峠を抜けて最初の人家で飼われてる子犬かな?
トコトコと道路を歩ってたので、山から降りてきたスピードのまま突っ込まないようにご注意を!
H〜I:高畠町〜七ヶ宿町
高畠町についてから、一旦なんとなく上山まで行って(謎行動)、引き返して高畠町から七ヶ宿へいきました。
山形の平野部(米沢市南陽市上山市のあたり?)広くて良いですね。バイクで走ったら気持ちいいだろうなー!
七ヶ宿への道は何度か通ってますが、山道なのに泣けるほど走りやすかったです。
I〜J:七ヶ宿町〜蔵王キツネ村
七ヶ宿周辺で人家がなんとなくありそうな方へ行ってみたら、蔵王キツネ村の表示がありました。
※キツネは見てません。駐車場見て「混んでるねぇー!」と呟いてスルーしました。
過去にキツネ村に来た時、結構道路キツかったなぁ…という印象だったので、適当に遠刈田温泉やら鎌先温泉やらの方へ。
どこを走ったのかいまいち覚えてませんが、51号線あたりかな?
起伏はそれなりにありますが、走りにくいわけでもなく、間近に蔵王を眺めながらちょっとした高原ドライブです。
点在する人家やキャンプ場やレジャー施設や牧場。
中でもこれは…!と思ったのは道路沿いの紫陽花です。
鎌先温泉、川原子ダム周辺にあじさいロードというものがあるみたいです。
ここは7月に来たかったなぁ。
県南はなかなか行く機会が無いのですが、開拓していきたいです。
あとはふつうに帰りました。
以上で終わりです。
総括して今回の感想と反省と愚痴(蛇足)
・とにかく車間を開ける。アイシテルのサインめっちゃ見た。
・カーブは気をつけて気をつけすぎることはない。
・山道へ行く際はガソリンに気をつける。空気圧をチェックしておいたのも良かった。不測の事態に対処できるくらいに極めたい。
・位置関係を把握しておく。紙の地図買おう。
・誰かに行き先告げておく。
・カーブや登り坂で駐停車、ほんと危ない。コラコラコラ〜!
・対向車いるのに上向きライトは危ない。前に車いるのに上向きライトも反射で眩しい。
・山道ではどこらへんが広くてすれ違えそうだったかチェックしながら進む。
・ライトは自分が見えないからつけるんじゃなくて、自分の存在を知らせるために薄暗ければちゃんとつけること。
暗くて自爆するのは構わないけど、こっちが見えなくて肝冷えるから無灯火ほんとやめてくれー!
・個人的に山道走るバイクには道を譲りたい(前に車いたら楽しくないだろうから)
・でも車と車の間のバイクすり抜けはマジで危ないからマジでやめてほしい。マジで。
・福島群馬栃木の道路ほんと楽しそう。走り屋になっちゃう。
・今回は猿しか見なかったけど、野生動物への危機感は常に持つべきだと思う。山の中で無闇に出歩かない。
・こういう記事って道路調べてる人用に道路ごとに書くのがセオリーかもしれない。
もし見てる人いたら見づらくてごめんね。
あとかるーくもう1ルート巡った日もまとめられたらまとめます。
セーフティーセーフティー