そのうち日記

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漫画の話【イヴ 恋を科学する麗しき女神】

無料で読んだ漫画のアレのアレです〜

 

イヴ 恋を科学する麗しき女神

 

イヴ 恋を科学する麗しき女神1

イヴ 恋を科学する麗しき女神1

 

 

キャバ嬢が科学実験でもするのかな?とか思ったのですが、違いました。

まぁ相談者は最初にモルモットとは言われてますが…。

恋愛心理学者の伊武マリアが、恋愛科学研究所で相談者の悩みを解決する!というものです。

短絡的に「チェリーボーイにノウハウおしえるで〜」とかではなく、冷静かつ真剣に個々人に合わせて物事にあたっています。

 

作品を通して、ゆっくりと伊武マリアの生い立ちや、なぜ恋愛心理学を志すことにしたのか…などが明らかになります。

しかし、だいたいは「迷える子羊たちの救済」がオムニバス形式でまとめられています。

恋愛で悩むのは男も女も。

ウブな人も遊び人も熟年夫婦も相談に訪れます。

 

最初は結婚詐欺やキャバ嬢に貢ぐ、ある意味「あるある」な物語ですが、ただ解決するだけではありません。

相談者の核心にズババっと触れ、上手い具合にそれを自覚させるようにしています。

心理学ということで、ある物事を経験した相談者が「あれはそういうことだったのかな」で自己解決するのではありません。

「思い込みの激しい」人や、「生まれ持った性格」に柔軟に対応し、「自分を省みる」ように仕組んでいます。

時には相談者のパートナーが相談者だったり…。

 

伊武マリアの客観的で冷静な性格は研究者として…でもありますが、過去のエピソードからでもあります。

その先生が軸になっているので、物語は割と淡々と進んだ印象です。

先生も真面目ながらも抜けたキャラなので可愛いのですが…。

その中でもキャラクターを通してメリハリをつけていたイメージがあります。

 

キュートでスイーツめな巨乳助手?の由衣ちゃん。

由衣ちゃんは相談者を気遣って、先生のズバッとした物言いを柔らかく言い換えてあげてたりと優しい子です。

しかしイケメンには目がないようです。

あるエピソードでは恋する由衣ちゃんも見られますが、あっさりと終幕します。

 

かつての相談者で、スペックは高いが愛に飢えたアホレオン

愚直バカタイプの男で都合の良いように利用されがちです。

昔の少年向けの漫画の主人公にありがちなタイプですが、私はこういうキャラは割と好きです。
初登場からギャグキャラ枠の地位を築きながらも、最後には伊武マリアを支えていく方向にシフトしたので良かったな〜と思います。

 

とにかく色気でショック療法を得意とする撫子先生

海外から来たこともあり、とにかく奔放。

相談者には身体を張って対応したり…。

そして、男は一流の服に身を纏え!みたいな固定観念があり、押し付けがち。

相談者のヲタッピーディオールの服を勧めてましたが、素直に買ってたのはちょっと笑いました。

相談前のレオンと似たようなところがあります。

マリア先生が色気などをあまり表に出さず、淡々と対応するのとは対照的な存在です。

しかし、心理面でのサポートなどが心許ないので根本的な解決にはならず、負けたイメージ。

 

男の人というかおっさんたちが上手く描かれていたと思います。

女の人達もとにかく美人ばかり。

キラキラ可愛い女の子系の漫画のおっさんたちはE.Tっぽいのですが、この作品は青年誌寄り。

でも少し前の作品なので昇天ペガサスMIX盛り感があります。

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ここまでじゃないんですけど…なんだろ小悪魔agehaとか思い出しました。

 

学問史的な話はありましたが、あまり学問感は強くなかったかな。
科学というと理系なのか?と思いましたが、心理学は人文科学の分類になるようで、その科学なのかな。
心理学は教養科目でサラッとしか学んでませんが、おそらく脳内の刺激やホルモンなどの話まで行けば理系な側面もあるんだろうなぁ。

 

この漫画が恋愛において役に立つのかといえば、どうかな…?と思いますが、困ったら相談してみたいとは思いました。

心理学的な見地からは物が申せないので(笑)その点には触れないでおきます。

相談者がみんな前向きに終われてたので読後感が良かったです。